改めて考えてみる「お金の役割」
私たちの生活から切っても切れないもののひとつ。
お金の役割について3つのことをご紹介します。
普段何気なく使っているお金ですが、役割について改めて考えてみることは大切なことだと思います。
1.価値の交換、交換手段
お金の役割と問われて、最初にイメージしやすいのではないかと思います。
ご存知の通り、遠い昔、取引は物々交換で行われていました。
海に住む人たちと、山に住む人たちとが、
魚 と 野菜や果物などを交換して、両方の食材を得て暮らしていました。
漁師が、
ヒト並みサイズの大物なんだから、ミカン100個と交換で!
農民が、
いやいや、今回採れたミカンは甘くてジューシーな良いものだから、50個がいいとこ!
なんて揉めてたのでしょうかね。
きっと、『お釣り』についても、魚の3分の1とか、頭は食べないから含まれないとか交渉していたのでしょう。
今では、取引できる共通のツールとしてお金(通貨)が流通していますので、物々交換ほど揉めませんよね。
2.価値の物差し
お金には、モノやサービスの「価値を計る物差し」の役割があります。
Tシャツとジャケットを同じ枚数だけ交換するのは割りに合わないと感じますよね?
必要なのはそれぞれの商品の価値を共通の物差しで計り、その価値が等しくなるような量を交換することです。
3.価値の蓄積と保存
お金には「価値を保存する機能」があります。(貯蓄※)
例えば食料品など時間の経過とともに劣化していくような商品をたくさん手元に置いておくことは困難です。
でもお金なら手元に置いておくことも、銀行などの信用のおけるところへ預けて、必要に応じて使うことも可能となります。
また、特徴的なのが時間の経過に対して価値の変動が少ない=価値を保てる側面があります。
厳密にはお金そのものの価値も変動しているのですが、日本円を日本国内で使用している場合は変動は緩やかに感じます。
現代では、現金の他に、電子マネー、株式、投資信託、はたまた仮想通貨など、さまざまな金融商品としての形で価値を保存することができます。
これらは資産と呼ばれます。
※貯蓄とは、「可処分所得」(給与などの所得から源泉徴収を差し引いたお金=手取り)から消費分を差し引いた残りをいいます。