新幹線N700系「ひかり」のグリーン車視点でみる普通車との比較!

仕事,プライベート問わず、みなさん新幹線をどれほど活用されてるでしょうか?

乗車される頻度が高い方は仕事関係であるかもしれませんね。

電車を利用した旅行が大好きな方もそうかもしれません。

私はどちらかというと、仕事関係で乗車することが多いです。

 

仕事関係ですので私の場合、新幹線の乗車券は良くても普通車両の指定席です。

そこでふと「グリーン車」ってどうなんだ?と思ったのでグリーン車料金を追加して乗り込みました!

 

一般庶民の私が背伸びして乗車しましたので、普段からグリーン車に乗り慣れている方にとってはつまらない記事かと思います。

 

今回は私のように新幹線を活用するときに、「グリーン車を選ぶのはどうなんだろう?」という疑問にお答えすべく、普通車との違いについてご紹介していきたいと思います。

 

グリーン車両の位置

新幹線16両編成のうち、8,9,10号車がグリーン車となります。

ということはですよ?

センターに位置するところにグリーン車があるため、ホームのエスカレーター付近に停車するってことなんです。

 


 

あまり遠くまで歩かなくていいので、すでにちょっぴり良い気分です。

今回は8号車に乗車します。いざ!

 


 

グリーン車両の中はどうなっているのか−通路−

乗り込んで正面に、グリーンマークの付いた入口扉が待っています。

なんでもグリーン車はグリーン券を持っていない人は原則立ち入りさえ許されないそうで、こんな私が入っていいのか?と緊張します。(庶民感全開です)

 


 

扉を抜けるとそこは、ゴージャスな空間が広がっています。

 



まず照明が電球色でお優しい。(普通車両は蛍光灯色)

そして、2列−通路−2列の座席配列でゆったりしています。

普通車両は3列−通路−2列のため、1列分ゆとりを持たせてるんですね。

 

そして“床面がカーペット”なんとフワフワしてて足音がしません。

通路を歩く音が聞こえないって結構な贅沢なんじゃないですか!?

そして人があまり乗っていない…いつもこうなんでしょうか?(喜)

 

ちなみに普通車自由席のワンシーンです。

 



左が3列で、右が2列の満席です。

この混み具合…ってあえて混雑時を撮ったわけではなくて、丁度こんなタイミングになってしまったんです(汗)

旅行シーズンにもなると、この通路上も立ち乗りでいっぱいになりますよね。

子どものことを考えるとグリーン車選択はアリだという知り合いもいました。

 

グリーン車両の中はどうなっているのか−座席−

横から見るとこんな感じです。ゆったりしているように感じますね。

 

シート自体が厚いし、肘掛もご立派です。

2列の間のセンター肘掛けが太く、隣同士で乗車しても腕がぶつかることがないですね。

普通車両ですと樹脂質感むき出しでかつ、細い。

「この肘掛けは私の?あなたの?」って揉めることがなさそうです(笑)

 



足元にも何かあります。それぞれ細かく見ていきましょう!

ちなみに写真上、右上に位置する荷物置き場には「ひざ掛け(毛布)」が置いてあります。

ご自由に使用することが可能です。(知ってないと気づきませんね)

 

フットレスト

最初に気になったのは普通車にはない足元のコレ!

『フットレスト』でした!



“フットレストの使い方:ペダルを踏みながら、ステップをお好みの位置に調節して下さい。”と書いてあります。

やってみます。

 



なるほど。右足で踏むとロックが外れて、左足でフットレストを押し込んで位置が変わります。(押さないとバネで定位置に戻る)

 

この面は、カーペットと同じカラーなので土足で足を置く用です。

靴を脱いで足を置くには、可動部をペロンとひっくり返します。↓

 



おぉ。楽ちんです。

でも床面がすでにカーペットですから、そこが土足面でも靴を脱いで足を伸ばすことに私は抵抗がなく、極論『フットレスト』がなくても問題ないかも…。

 

いや、ここはせっかくですから使いましょうか(笑)

 

リクライニング

なんでもグリーン車のシートは、

『シンクロナイズド・コンフォートシート』というお名前で、シートが倒れる際に、座面後部が沈む構造だということです。

やってみます。なんと電動リクライニングです!



ポチッとな♪

快適に倒れます。正直一度位置を決めてしまえば、そうそう動かすことはないような気もするのですが、微調整はやはり電動の方が楽ですね。

倒していくとお尻がシートに沈み込んでいきます。

 

「全開まで倒すとこんな感じ!」って絵を撮りたかったのですが、後ろの席の海外の方がパソコン仕事を真剣にされてたので遠慮しちゃいました(汗)

 

遠目からですが、全開で倒すとこんな感じという他の方のシートになります。



降車するときには元の位置まで戻すのがマナーですので、電動で戻してみますと…ガタッと勢い良くシートが起き上がりました。

 

ゆったり起きると思っていたのでちょっとビックリ。

 

付属設備−コンセント−

携帯電話の充電が欠かせない時代ですよね。タブレットだったり、PCだったり充電したい端末も色々です。

 

私のこのときの充電を必要とする装備品は、iphone,ipad,Bluetooth機器×2,notePCとアクティブカメラでした。


いやほんと100V電源さまさまですね(笑)

 

普通車両ですと窓側席の足元にしかないコンセントですが、グリーン車ですとセンター肘掛の先端に2箇所設置されています。



これで通路側に座っても100V電源には困りません。

(ひとりですと隣に座られることが少ないので2箇所独り占めです)

 

付属設備−読書灯−

センター肘掛の側面には押しボタンスイッチが2つあります。

そのうちのひとつは『読書灯』です。

 



ポチッと押します。

するとシートのヘッドレスト左側のライトがこれまたお優しく電球色にぺカッと光ります。



晴れ晴れとした昼下がりでしたので、ブラインドを下げてみました。

 

昨今の読書は電子書籍でタブレットなりで読まれることも増えてきましたが、
書籍版もまだまだ健在。この読書灯のもと小説を読むのもまた一興かと思います。

 

付属設備−レッグウォーマー−

もうひとつは『レッグウォーマー』用です。押しボタンスイッチを押します。



1,2分後くらいに足元が暖かくなるのを感じます。

 

残念ながら車両内は快適な温度でして、日差しで暑く感じるくらいでしたので、すぐにOFFしました。

 

離席すると5分くらいで自動OFFとする機能があるそうです。

あ。もしかして読書灯も離席5分でOFFするんですかね。

 

付属設備−テーブル−

正面のテーブルを出します。

普通車両と違って前後にスライドもしますが、普通車両のテーブル距離感に慣れきってる私にとってはもったいない機能ですかね。

 

テーブルの上に置いてあるのはお客様プレゼントの雑誌2冊です。

 

右の座席を見るとわかりますが、最初は網のストッカに入ってます。

(ちょっと荷物になっちゃうのでそっと戻しておきました)



あと左の肘掛の中に三角テーブルが隠されています。

(写真撮ってません。すみません。)

 

グリーン車両の中はどうなっているのか−サービス−

テーブルのところで雑誌プレゼントについて紹介しましたが、それ以外にもこんなサービスがあります。

 

おしぼり配布

乗車してしばらくすると、係員の方からおしぼりが配られます。

 



白地に青のN700系のイメージカラーでしょうか。

厚手でしっかりしたおしぼりでした。

 

定期ゴミ回収

茶色の袋を持った係員の方が何度が通り過ぎまして、前方のお客さんから何やら受け取っているんです。

 

「なんだろう?」と思い確認したらなんと、

ゴミを回収してくれている!

普通車に乗り慣れている私にとっては驚きでした。

(すでに自分のゴミは室外の連結エリアのゴミ箱に処理しに行った後…)

 

車両専用カート販売

グリーン車専用のカート販売だそうで、頻繁に通路を通ります。(普通車の倍くらいの頻度?)

 

電車旅定番?のコーヒーやアイスを購入することが好きな私にとってありがたいです。

今回はアイスコーヒー(330円)を頂きました。

 


 

グリーン車両の客層

今回私が乗車した感じでしかないのですが、お一人の方が大半で、そのうちの半分は海外の方でした。

 

「有名人に会えるかもよ?」と知人に言われていましたが、たぶん会ってないです。

(そんなに他のお客さんをガン見できない(笑))

 

あと、グリーン車はお一人で乗るとまず隣は空席ですので、みなさん荷物は上の置き場ではなく、隣の席に置いていましたね。

 

一旦上に置いておきながら、それを知って再度隣の席に荷物を下ろした小者は私です(笑)

 

あと、警備員さんらしき2人組が何度か通路を行き来してましたね。

何されてるのか聞けませんでしたけど、パトロールでしょうか?

(私のキョロキョロ挙動不審を監視してたのでしょうか(笑))

 

グリーン料金

ゴージャス気分を味わえることはなんとなく解っていただけたかと思いますが…

気になるのはお値段ですね!

 

今回私が乗車したのは下記の左です。

(右は比べるための普通車指定席)

 


 

グリーン券には内訳が記載されています。

 

新幹線特急料金が4,540円で、グリーン券が5,300円の計9,840円です。

 

もちろん乗車券は別に必要ですよ!

 

比較対象の新幹線特急券(指定席含む)では、5,060円。

内訳をこちらで追記編集してますが、単純に特4,540を差し引いて、指定席料金は520円となっています。

 

どうもグリーン料金は営業距離のキロ区分に応じて定められているようです。

今回私は『600キロまで』の5,300円だったってことですね。

※現在は新料金となっています。下記参照。

 

【JR北海道・東海・西日本(北陸新幹線を除く)・四国内とJR会社間のグリーン料金

  • 100キロまで⇒1,280円→新料金1,300円
  • 200キロまで⇒2,750円→新料金2,800円
  • 400キロまで⇒4,110円→新料金4,190円
  • 600キロまで⇒5,300円→新料金5,400円
  • 800キロまで⇒6,480円→新料金6,600円
  • 801キロ以上⇒7,650円→新料金7,790円

   ※2019年10月現在

 

今回、グリーン券を購入してから金額を知ったわけでして。

正直「あらまぁ。お高い。」と思いました。

 

ただ感想について後述していますが、グリーン車に乗ってみて「良い気分」を味わうにはいいもんだと思い直しました。

 

普通車両に乗り慣れている私にとっては感動の多い体験でしたから。

 

グリーン車を活用してみての感想

今回私がグリーン車の活用してみて思ったことは、

「もったいない」でした。

勘違いなくお願いしたいのは、料金の割りにどうとか言う前に、

 

違いを知るためにキョロキョロして…

慣れてないため気持ちがフワフワして…

 

と、お恥ずかしい話ですが、私自身へ向けて“もったいない”と思ったのです。

 

グリーン車の良さを知るには、1回だけでなく数回乗ってみて、乗り慣れることだと思います。

JRさんの売上げを伸ばしたいわけじゃないですよ?(笑)

確かに秒単位で正確な世界トップの鉄道会社さんですし、車両それぞれが何かと格好良くてもう…好きなんですけど(笑)

 

慣れて、心からゆったり乗ることを知って初めてグリーン車を堪能できるのではないかと思うんです。

 

グリーン料金は決してお安くはないとは思いますが、普通車両では味わえない高級な雰囲気や上質な座席,サービスなどはハッキリ言って「良い気分」です。

 

今回私は米原−新横浜間の移動で、時間にして約2時間の乗車時間でしたから、もっと長距離で使用される方はもっと「良い気分」を味わえるはずです。

(今回降車するとき寂しかったです(笑))

乗ってみましょう、ちょい贅沢なグリーン車で快適な電車旅♪

 

ICカードをお持ちの方は事前予約でもっとお安く乗れるそうですよ!

(私ICカード持ってません。またちょっと調べてみます)