思考の枠とは?

私たちは、物事を冷静に公平に見ているつもりでも、実は人それぞれ捉え方には違いがあります。

そして私たちは、その捉え方に基づいて全ての行動の方向づけをしているのです。

 

私たちはみんな、頭の中にそれぞれの「思考の枠」を持っていて、

その枠は、思い込みや固定観念,レッテルと姿を変え、自分自身の思い描く「物事のあるべき姿」を作り出しています。

 

多くの人は、自分の思考の枠が正確がどうかを疑うことをせずに、また、そうした枠をもっていることにさえ気づかず過ごしています。

 

「きっとこうだ!」「こうあるべきなんだ!」と思い込み、

人の行動や考え方について「この人はこういう人間なんだ!」と断定的に評価し決め付けています。

 

『レッテルを貼る,貼られる』という言葉の背景にも個人の思考の枠が影響しているのです。

もともとは商品に貼り付けるラベルのオランダ語だそうですが、社会ではもっぱら特定の人物や集団に対して、決め付けた評価を下すという、悪い表現で使用されていますよね。

 

社会で生きていく中で、他人に勝手なレッテルを貼られ、「全然、自分を理解しようともしていないのに…。」と悲しい思いをすることは少なくありません。

 

正しくても、間違いであっても、私たちの思考の枠こそが、私たちの行動の源であり、物事のあり方までも決めてしまっているのです。



思考の枠はなぜできたのか?

思考の枠はそもそもなぜできたのか?

人は冒険ゲームのように色々な出来事に直面し、良くも悪くもクリアして進んでいます。

経験してはレベルアップ(成長)し、また経験…と繰り返しながら進んできています。

そして過去に経験したことが再度訪れたときには、「こうきたら、こう対処」と処理を早めることができます。

処理を早めることは素晴らしい能力ではあるのですが、無意識に身につけられていくので、正しいこと,間違っていることと明確には区分されにくいのです。

 

こうして今までの人生で備わってきたものが「思考の枠」となるのです。

そして、誰も他人とまったく同じ人生を生きてきていないため、「思考の枠」は人それぞれ異なるものとなっているのです。


思考の枠を切り替える

今までの人生で備わってきたものが「思考の枠」であるので、

これから自分が経験することで新たな自分に気づき、これからの生き方を自ら変えることも可能なのです。

 

思考の枠が自分の行動を決めていることを認識して、これから今までの思考の枠を切り替えていくことを意識していくことで、

思考の枠を切り替えていくことは充分可能なのです。